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二つのリンゴ。


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春美
「はああああ…」

真宵
「どうしたの、ハミちゃん。難しい顔しちゃって」

春美
「真宵さま…。わたし気になって夜も寝られないんです。
どうしてリンゴは、赤色と青色と二種類あるんですか?」

真宵
「えッ! ううん、それは……その…ええと……。

ちょっと、なるほどくん!
のんきにカップ麺すすってないで教えてよ!」

成歩堂
「ゴフッ! いきなり腕を引っ張るなよ。真宵ちゃん!
スーツの袖にスープがかかっちゃっただろ。

ええと…リンゴに赤と青がある理由……ね……。
(頼むよ、御剣…)」

御剣
「…わかったから
キサマもスープのついた手で
腕をひっぱるのはやめたまえ。

…ゴホン。いい質問だ、春美くん。
私が答えよう。

実はリンゴはもともと青いものなのだよ。
これはもともと葉緑素という色素が素となっているのだが、
太陽の光を浴びることによって、赤い色の素になる
アントシアンという物質が徐々に増えはじめ、その物質の影響で―」

春美
「…………」

真宵
「………」

成歩堂
「(2人とも、しょっぱい顔になってるなあ)

…ええと。
要は、リンゴには、青と赤。
二つの品種があるってことで。
わかったかな、春美ちゃん?

…イテテテテッ!」

御剣
「キサマは何をカッテに話をまとめているのだッ」

成歩堂
「み、耳ひっぱるなって! 御剣!
だってお前のアンと死人とかじゃ、ちっともわかんないだろ!」

御剣
「私の話にカッテに死者を出すな!
キサマのテキトーな説明は
法廷だけで十分なのだよッ」

成歩堂
「わかったから、耳ひっぱるなってば!
ウサギになっちゃうだろ!」

真宵
「ちょっと、二人ともケンカはやめてよ。
は、ハミちゃん。泣かないで」

春美
「わたくし…わたくし…」

矢張
「あれ、オマエら何騒いでんの?」

御剣
「ム」

成歩堂
「悪い、矢張。
今ちょっと取り込んでてさ」

春美
「矢張さん…。わたくし…リンゴには何故
赤色と青色があるのかを知りたかっただけなんです…」

矢張
「へ? リンゴ?
そんなの決まってンだろ」

成歩堂
「お前知ってるのか?」

矢張
「あったりめえだろ!
青いリンゴさんが
『 恋 』したら、赤いリンゴさんになるんだよ!」

成歩堂
「……………」

御剣
「……………」

矢張
「何、オマエら、そんなことも知らねえの?」

春美
「さ、さすがです! 矢張さん!」

真宵
「よかったねえ、ハミちゃん! よかった!」

矢張
「おおっと、そんなにキラキラした目で見つめるなよ、二人とも☆

それより成歩堂! 俺にもカップ麺くれよ。
彼女に飯おごったら、金なくなっちゃってさあ。

…あ、彼女? 彼女のノロゲンゲちゃん?
最近出来たモデルの彼女なんだけど
これがまたボンキュッボンのナイスバディでさあ! 写真見る?」

成歩堂
「………何だろう。
僕、すっごくアイツを叩きたくなってきたんだけど」

御剣
「珍しく意見が合うな、成歩堂。
……ヤカンなら給湯室だ」

矢張
「麺は固めでヨ・ロ・シ・ク!」


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