お金より大切なもの。

日記のカニネタより。

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矢張「ひょー！　カニだぜ、カニ！　うまそー！」

御剣「おとなしく食べないか、矢張。
　　　周りの客の迷惑になるだろう」

成歩堂「カニを食べる時って、
　　　　　無言になるっていうけどさ。
　　　　　お前は相変わらず、盛り上がってるよなあ」

矢「あったり前だろ！　成歩堂。
　　ミホちゃんのカニも、リナちゃんのカニも、ユウカちゃんのカニも、
　　食べやすいように、いつもこの　“オレ”　がほじってるんだぜェ！
　　見ろよ。この華麗なカニスプーンさばき！」

御「ヌオ！　スプーンを振り回すな！」

矢「おおっと、そこのお姉さん！　オレにホれるなよォ☆」

成「（ほんとに、オメデタイんだなあ、コイツ）
　　あれ、御剣。お前さっきっから、
　　ぜんぜん食べてないけど…大丈夫？」

御「ム…問題ない」

矢「あー。お前、手づかみとか、かぶりつきとか、ニガテだもんなあ。
　　よし、オレが足の身ほじってやるよ」

御「遠慮する。
　　キサマのことだ、タダで動くまい」

矢「友情サービス！　足1本 500円。2本で 800円」

御「そんな友情などいらん」

矢「なんだよぉ、じゃあ3本 2,000円！　ビタ一文もゆずれねえ！」

御「値上がりするな！」

成「ちょ、矢張も御剣も。タダとか500円とか
　　せっかく集ったのに、金銭をだすなよ。
　　 …僕達、親友だろ？」

御「ム…」

成「そんなことばっかり言ってると、いつか大事なもの失うんだぞ」

矢「な、成歩堂ォ…。　お前ってヤツは…。
　　オレ、オレ…ゴメンよォ」

成「あー、もう。目をウルウルさせるなって。
　　ほら、御剣も。僕がむいてやるから、イイだろ？」

御「イ、イヤ、私は。キミにそこまでさせる気はないぞ」

成「大丈夫。　まかせて。そのかわり…」

御「ム？」

成「（ “トンコツラーメン大盛り ” でいいから）」

御「…友情など、いらん」

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