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『大丈夫。見えないよ』の飲み会の後。
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矢張「ふいー、食った、食った、飲んだ、飲んだ!
な、な、もう一軒行っちゃう?」
御剣「……」
矢張「黙ってないでなんとか言えよォ、御剣。今日は俺、トコトン飲んじゃうぞっと!」
成歩堂「…アイツ、ポストに向かって何言ってるんだ?」
御「放っておけ、成歩堂。失恋の悲しみをポストと語りたい夜もあるのだろう」
成「長い夜になりそうだな。
風邪ひかなきゃいいけど…………っと!」
御「成歩堂、キミも足がふらついてるぞ。しっかり歩きたまえ」
成「ハハ、ありがと。ちょっと飲み過ぎたよ。お前と肩を並べて飲むの久しぶりだったしね。
…楽しかったなあ。なんだか、三人でいると子供時代に戻ったみたいだよ。
飲み物がジュースからビールに変わったくらいでさ」
御「…あの頃とは、違うだろう。もう昔の私たちと…同じではないはずだ」
成「そうかな?変わってないよ。
再会するまでいろいろあったけど。僕はずっとお前に会いたかった」
御「…どうやらキミも酔ってるようだ。
今、タクシーを呼んでやるから、大人しく家へ帰りたまえ」
成「ほんとだよ、御剣」
御「…………」
成「僕はずっと、お前に会いたかった。小学生の時、お前が目の前から消えてから。
ずっと、ずっとね」
御「………もういい」
成「御剣……」
御「もういいから、電信柱を抱きしめるな………。
まったく、ドイツもこいつも…
忌ま忌ましいほど、子供のときから変わってないのだな…!」
矢「え、え? ドイツ人の彼女がなんだって?
そういや、俺、この前さあ、ドイツ人でモデルのフランクフルトちゃんが
部屋でフランクフルトを」
御「タクシー! こっちだ!!」
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