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御剣「…ひっく」
矢張「何だよ、御剣。もう酔ってんのかァ? おっちゃん、生ビール追加ー!」
成歩堂「こっちは、枝豆追加ね」
御「いや、急にしゃっくりが…っく」
成「しゃっくり?」
矢「ほおおおおッ!? しゃっくり!? 任せとけよ。
しゃっくりを止めることなら、俺の右に“曲がる”ヤツはいないんだぜェ!」
成「…つっこんでやれよ、御剣」
御「ほうっておけ。アイツは 人生を蛇行中だ。…っく。
キミもさりげなく人の枝豆をとるな」
成「…ケチ」
矢「しゃっくりをとめるなら心臓を“ドキッ”とさせるのが一番なんだぜェ。
まあ、俺は“キュン”とさせる方が得意だけどな」
御「そろそろお開きにしよう。店主、勘定だ」
矢「ちょ、ちょちょ! いいから聞けってば! 俺の “ドキッ”とする話!」
御「まったく、シツコイ男だな。話したければ、さっさと話したまえ」
矢「実は俺。パチスロで、なななななんと! “10万”当てちゃったのよ!」
御「…貸した金を返してもらえるだろうか」
矢「あったらしい彼女の写真見る? グラビアモデルのクリオネちゃん!
これがもうむっちんばっちん★ 上から98・58・ 98のナイスバディ!」
御「…オホーツク海は冷えるだろうな」
矢「ああー! 今お前が食べてる冷やしトマト! うまい?
さっき、床に落としちゃったんだよなー。てへっ★」
御「店主、そちらの黒い袋と一緒に、この男も外へ出してくれないだろうか」
矢「お、俺は燃えるゴミじゃねえぞォ、バカヤロウ!
なんだよ、なんだよォ! ノリも愛想もない大人になりやがって!
しゃくりを止めてやろうっていう俺の熱い想いがわかんねぇのかよォ!
オイ成歩堂。食ってばっかりいねえで、なんか言えよォ!」
成「え? いや、水でも飲めば止まるんじゃない?」
御「っく。ヤレヤレ。相変わらず適当な男だな。キミは…。っく。
だから、意地汚く人の枝豆までとるなと」
成「あれ? 御剣、耳の下ぽつんと赤くなってるよ」
御「な…に?」
成「虫にでも刺された?」
御「…………」
矢「へ? どこだ? オイ、隠すなよ。御剣」
御「成歩堂、キサマ…!」
成「っと。ごめん、ごめん。僕の気のせいだったみたい。店内ちょっと薄暗いよね。
……で、オホーツク海がなんだっけ」
矢「オイオイ。酔ってんのかあ、成歩堂。さっきからしゃっくりがとまらないって……
…………あれ? とまってね?」
御「ム…」
成「よかったな。ねえ、残りの枝豆も、もらっていい?」
矢「何だよ、面白くねえなあ。盛り上がってきたのに。
責任とって御剣おごれよォ?」
御「何故私の責任なのだ…」
成「あ、僕は、生中追加ね。ごちそうさま」
矢「おーっし! しゃっくりと御剣の財布に向かってカンパーイ!」
御「勝手にカバンを開けるな! ………あとで覚えておきたまえ、成歩堂」
成「もー。…お前もムキになるなって」
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