e キミの匂い
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キミの匂い


日記の春ネタより

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成「どうしたんだ、御剣。入口でつったって」

御「うム…。この事務所から、何やら甘い匂いがするのだが」

成「甘い匂い?
   ああ、さっき真宵ちゃんがトノサマンジュウを食べてたっけ。
   欲しいなら冷蔵庫に入ってるよ」

御「成歩堂。私は人の事務所の冷蔵庫を漁るほど
   卑しくないのだよ。
   食品ではない。
   花のように……優しい香りだ」

成「へ?花…って、御剣!?」

御「うム、やはりキミからする」

成「(あ、あんまり顔近付けるなよ…)
   これかな。道で配ってた香水のサンプル。
   胸ポケットにいれたまま、忘れてた」

御「フッ。キミに香水とはな。
   よほど他に配る相手がいなかったと見える」

成「いいだろ、別に。
   4月限定のチェリーブロッサムだってさ。
   気に入ったならあげるよ」

御「結構だ。香水の類はニガテなのだよ」

成「そう? 甘くていい匂いだよ。
   でも御剣。よく僕が香水が持ってるってわかったなあ。
    意外に鼻いいんだね」

御「簡単なことだ。
   …キミのいつもの『匂い』と、違ったのだよ」

「ブハッ」

御「な、何を盛大に吹き出しているのだ!」

「お、お、お前が変なこというからだろ!
   ああ、コーヒー煎れたばっかりなのに!」

御「…災難だな。同情も片付けもしたくはないが」

成「ソファで踏んそり返る前に、書類の一枚くらい救出しろよ!
   やっと仕上げたばかりなのに…。
  
   …で、何?僕ってどんな『匂い』がするのさ」

御「何だ、気になるのかね」

成「そ、そりゃ…ね。こうみえても、身だしなみには気をつけてるんだよ。
   その、お前の嫌いな匂い……じゃないんだろ?」

御「うム。どちらかというと好ましい匂いだ。
 
   …なんだね。その春めいた顔は。
   見ていてキモチが悪い」

「イテテ!僕のほっぺたはそっちにのびないって!」

御「…キミは会う度に、匂いが違うのだよ」

成「(だからあんまり、近づかないでほしいんだけど)
  
そ、そう」

御「この前は、塩。
  その次はトンコツ」

成「………は?」

御「最近は醤油がつづく」

成「……………」

御「だが、多くは味噌だ。おおかた最近の夕食は
   真宵クンのお気に入りのラーメン店だろう。間違いない」

成「……時々、お前のことスゴイって思うよ。
  尊敬なんてしないけど」

御「何をうなだれているのだね、キミは。
   それから成歩堂」

成「何だよ。僕、忙しいんだけど」

御「トノサマンジュウは、冷蔵庫にいれると固くなるのだよ」

成「だから、食べたかったら、食べていいってば!」

 

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